中小企業のAI支援・FDE・AI内製化の選び方

公開・内容確認|編集:合同会社リバイバルフロー

AI導入を相談したいのに、「AIコンサル」「FDE」「AI内製化」の違いが分からない。そんなときは名称ではなく、いま決められていないことと、社内に残したいものから比較します。

対象業務を決め、確認基準で試し、担当者と運用手順を社内に残す流れ
導入を検討するための手順図です。実際の導入成果を示すものではありません。

1.まだ決まっていないことを整理する

何をAIに任せるか決まっていない

作業名、頻度、使う資料、完成物、確認担当者を一覧にします。「事務を効率化」ではなく「週次報告の下書きを、日報から作る」のように一つの仕事に絞ります。業務整理から始める支援が候補です。

何を作るかは分かるが、既存の仕事につながらない

書類の形式が毎回違う、承認条件が複数ある、既存システムへの転記が必要といった課題では、試作だけでなく、例外時の処理と運用まで確認します。FDE型の現場実装や個別開発を比較する場面です。

一人は使えるが、社内に広がらない

使える人の操作を録画するだけでは引き継げない場合があります。どの資料を参照するか、誤りをどう見つけるか、誰が直すかを手順にし、別の担当者が同じ入力で試します。内製化支援ではこの再現性を確認します。

2.最初の試作例:日報から週次報告の下書きを作る

以下は検討用の架空例で、導入実績や効果を示すものではありません。実データの利用前には、社内ルールと利用サービスの情報管理条件を確認してください。

用意する資料

入力例

担当A:見積案を作成。金額は責任者確認待ち。
担当B:資料を依頼したが、返信日は未定。
担当A:来週の打ち合わせ候補を送付。日時は未確定。

指示:上記の記録だけを使い、「完了したこと」「確認待ち」「次の対応」に整理してください。
未記載の金額、期限、顧客名は補わず、「記載なし」としてください。
各項目に根拠となる担当者の記録を付けてください。

出力例

この下書きをそのまま社外へ送らず、担当者が元の日報と照合します。

3.「使えるか」を確認する手順

  1. 通常の記録、情報不足の記録、矛盾する記録を用意する。
  2. 完了と未完了を取り違えていないか確認する。
  3. 元資料にない金額、期限、判断が加わっていないか確認する。
  4. 修正時間も含めて、従来の作業と比較する。
  5. 別の担当者が、同じ手順で確認できるか試す。

削減時間は実測して初めて評価できます。出力の見た目が整っていても、確認の手間が増えるなら、入力や対象業務を見直します。

AIに任せない判断

契約の可否、支払額の承認、人事評価、法的判断などは、この整理作業とは別です。AIの要約を判断の根拠そのものにせず、責任者と確認手順を残します。

4.料金は成果物と運用範囲で比較する

月額だけでなく、対象業務、試作の回数、既存システムとの接続、訪問、教育、保守、外部API費を確認します。当社の公開中のFDE支援は月額25万円〜(税別)、標準期間12か月が目安ですが、個別条件は見積書で確認します。

料金と支援範囲を見る

見積前に聞くこと

5.相談を急がず、既製ツールから始める選択もある

決まった形式の議事録や文章の下書きだけなら、既製サービスと社内の確認手順で始められる場合もあります。一方、複数資料の照合、例外処理、権限管理、システム連携が必要なら、その難しさを見積に含めます。すべての企業にFDEや個別開発が必要なわけではありません。

よくある質問

IT担当者がいなくても相談できますか?

経営者や業務を理解している担当者と、実際の資料・手順を確認しながら進めます。社内で確認と運用を担う人は必要です。

機密情報や個人情報はどう扱いますか?

利用するサービス、入力する情報、保存先、閲覧権限、保持条件を確認します。必要に応じて匿名化し、取り扱いに合意してから資料を共有します。

AIの間違いは誰が確認しますか?

金額、契約条件、顧客への回答など、判断が必要な箇所には担当者による確認を残します。誤りが見つかった場合の修正と連絡先も運用手順で定めます。

契約終了後は何が使えますか?

引き継ぐコード、プロンプト、資料、アカウントと権利の範囲を契約前に確認します。外部サービスの利用料や保守が別途必要な場合もあります。

参考資料

情報管理と責任の整理は、利用するサービスの最新条件と、公的なガイドラインを確認したうえで決めてください。以下は検討時の参照先です。

関連する支援と事例

商談準備と記録整理の匿名支援事例 / 見積資料の照合に関する匿名支援事例

自社の業務について相談する